コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル 感想

感想

コンサルタントストーリーとビジネス的に役立つ知識が交互に記載されていて、非常に読みやすかった。特にストーリー部分は起承転結があり、小説的な観点でも盛り上がる。知識の部分もハッとする内容が多く、何度も読み返したい内容だった。

個人として活躍するなら、第ニ部ジュニアコンサルタント編を読み、チームを持つなら第三部、シニアコンサルタント編を読むと良さそう。

現在は事業会社に勤めているが、真似したい部分が多々あったので備忘録を残す。

ジュニアコンサルタント編で真似すること

  • 担当する業界の本を3冊読む、題材を扱った小説でも良い
  • 担当する業界の政策や管轄省庁の動向や分科会の資料を読む
  • 現場で何が起きているのかの一次情報を自分で集めに行く
  • クライアントは最終的に誰にどのような報告をするのか理解する
  • 前提を疑う、今しようとしている仕事の意味に少しでも疑問を持ったのであれば、仕事の前提を上司やクライアントに相談し、チーム全体の作業の方向性を修正していく
  • 自分はどのような環境であれば活躍できるのか上司に定期的に説明する
    • 強みが社内で認識されないと、「頑張っているけど具体的に何ができる人なの?」となる
  • 自分が作成するアウトプットについて、上司やクライアントから反対意見があっても一度は根拠を持って説得を試みる、一度自分の出した意見に対して説明責任を持つ
    • 反論できるだけ考えを深めておく
  • プロなら仕事へのモチベーションを自分自身で作り、維持し、減ってしまった場合には回復させる。
  • コンサルタントがクライアントに売っているものは、与えられたタスクを終わらせることではなく、事業全体に対する「変化」。
  • クライアントを「変える」ために、今自分が働きかけるべき人や部署はどこにあるのかを把握し、関係性を積極的に開拓していく動きをしよう。
  • データの流れを考え、関係部署の調整を早めに行う
  • 相手側の作業待ちの際には、前提を置いて進める
  • 最初の1週間でクライアントに対して価値貢献をし、信頼を勝ち取ることに集中しよう。
  • 管理職であるマネージャーになることを見据えた期間は、チームが、プロジェクト全体が適切に機能しているのか、この仕事は本当にクライアントに対して望ましい変化を起こすものか、という視点を培う

シニアコンサルタント編で真似すること

  • マネージャーはプロジェクトを勝利に導ける、これが唯一にして絶対的な条件
  • マネージャーであるからには、どんな手段を用いても勝たなければいけない。社内に人がいないなら外部の業者を自分で連れてくる。ツールがなければ自分で探すか、作る。手段を択ばない、総力戦
  • 炎上するプロジェクトは、提案の内容が非常に抽象的であるという共通項がある。
  • 成果の数値化から逃げない
  • プロジェクトを成功に導く具体的なアプローチを定義する
  • いかに優秀な頭脳を社内で確保し、プロジェクトに引っ張り込むことができるのかはマネージャーとしての手腕の見せ所
  • 時間を捻出するため、優先度の低い会議を無視する
  • 部下と1対1で会話する時間を作る。当人の主張をまずは否定することなく受け入れる。と同時に部下の主張に流されてもいけない。スタッフのやりたいことが必ずしもクライアントの利益につながるない
  • 自他ともに強みはこれだ! という「キャラ」を立てると、自己評価と他者評価のギャップが埋まり楽になる。
  • 個性を発揮できる場所を自分でデザインする
  • 仕事を〝やらされている〟リーダーに付いていく部下はいない