知床・釧路4日間の旅 〜大自然とグルメを満喫した道東の夏〜

夏休みを利用して、知床トレッキングと羅臼のホエールウォッチング(予定変更でドライブに)、釧路湿原を巡る4日間の旅に出かけてきました。当初の予定通りにいかないハプニングも重なりましたが、それも含めて道東らしい思い出の詰まった旅になりました。

旅程まとめ

日程 内容
1日目(8/4) 羽田→女満別、女満別空港でスープカレー、バスでウトロへ移動、オロンコ岩
2日目(8/5) オシンコシンの滝、ウトロ漁協婦人部食堂、知床五湖ガイドウォーク、BBQ
3日目(8/6) ホエールウォッチング中止→急遽レンタカーで知床峠・フレペの滝・熊の湯・クジラの見える丘公園
4日目(8/7) 釧網本線・ノロッコ号で釧路湿原を抜け、釧路空港から帰路へ

1日目(8月4日)〜移動日、女満別のスープカレーとバスガイドさんとの珍道中〜

初日は移動日ですが、それでも道東らしい出会いがたくさんありました。

羽田から女満別へ

朝早くに自宅を出発し、電車を乗り継いで羽田空港第2ターミナルへ。AIRDO便で午前中に羽田を発ち、お昼前後に女満別空港へ到着しました。

道東への玄関口、女満別空港に到着です。

女満別空港で絶品スープカレー

到着後は空港でランチタイム。せっかくなので北海道らしいものをと選んだのがスープカレーでした。

アスパラガスやニンジンなどの野菜がゴロゴロ入っているのはもちろん、なんと牡蠣やしじみといった魚介も入っていて、これがとにかく美味しかったです。野菜の甘みと海の幸の旨みがスープに溶け込んでいて、旅の始まりから北海道の豊かさを感じられる一皿でした。

女満別空港のスープカレー

バスガイドさんとの貸切ドライブ

女満別空港からウトロへの移動には、「ひがし北海道~シーサイドエクスプレスバス~紋別/知床号」を利用しました。バスガイドさんが同行し、車窓からオホーツクの自然や地域の魅力を案内してくれる観光バスです。

この日はなんと乗客が私たちだけ。貸切状態だったので、バスガイドさんとずっとおしゃべりしながらウトロまで向かうという、なんとも贅沢な珍道中になりました。移動時間そのものが観光の一部になっているのが嬉しいポイントでした。

バスの車窓からは、ウトロの手前で「カメ岩」と呼ばれる岩も見えました。国道334号沿い、ウトロ漁港のペレケ地区あたりにある岩で、名前の通り亀のような形をしているのが特徴です。

バスの車窓から見えたカメ岩

ただ、そんな和やかな道中に一つハプニングが。斜里からウトロへ向かう道で車両の横転事故が発生していて、撤去作業の進み具合によっては羅臼を経由する迂回ルートになり、到着が2時間ほど遅れるかもしれないとのこと。この先の予定がどうなるかわからず、なかなかドキドキする展開でした。結果的には事故処理が進んで通常ルートのまま予定通り進めましたが、道東の移動は天候だけでなく道路状況にも左右されるのだと実感した出来事でした。

寄り道:オロンコ岩

夕方にウトロへ到着し、宿にチェックインする前に少し時間があったので、まずはウトロ港のシンボルである「オロンコ岩」に立ち寄りました。

オロンコ岩は、ウトロ港のそばにそびえる高さ約60mの巨岩。かつてこのあたりに住んでいたとされる先住民族「オロッコ族」がその名の由来と言われていて、アイヌの伝説も残る、知床八景のひとつです。

頂上へは170段ほどある急な石段を登らなければたどり着けません。私も妻も、ぜーぜー息を切らしながらの道のりでした。それでも登りきった甲斐があり、岩の上には知床の希少な植物が生えていて、目の前にはオホーツク海が360度広がる絶景。移動の疲れも吹き飛ぶ、最高の眺めでした。

オロンコ岩から眺めたオホーツク海と夕暮れの空

岩肌には落石防止のネットが張られていて、自然の力の大きさを間近で感じました。

オロンコ岩の岩肌のクローズアップ

オロンコ岩からの帰り道、ウトロ港沿いを歩いていると「知床ウトロ 鮭の道」という看板を見つけました。ペレケ川では毎年秋(8月下旬〜10月頃)に、産卵のため川をのぼる鮭や鱒の姿を見ることができるのだそうです。訪れたのは8月上旬だったので鮭の遡上には少し早い時期でしたが、知床が「鮭の町」でもあることを知る良いきっかけになりました。

知床ウトロ鮭の道の看板

しれとこ村へチェックイン

オロンコ岩を満喫したあと、宿泊先の「しれとこ村」へ。翌日からの知床トレッキングに備えて、この日はのんびりと過ごしました。

しれとこ村の入り口

しれとこ村のお風呂は、とにかくお湯が熱く、泉質も良いのが印象的でした。あまりの気持ちよさに、滞在中は毎日2回入ることになりました。

この日の移動まとめ

時間帯 内容
朝 自宅発
昼前 AIRDO便 羽田→女満別
昼 女満別空港でランチ(スープカレー)
昼過ぎ 女満別空港発(網走バス シーサイドエクスプレスバス)
夕方 ウトロ着(道中、事故による迂回の可能性ありでヒヤヒヤ)
夕方 オロンコ岩を散策
夜 しれとこ村にチェックイン

2日目(8月5日)〜オシンコシンの滝、婦人部食堂の三色丼、そして知床五湖へ〜

2日目は、知床の自然をたっぷり満喫する一日でした。

しれとこ村で朝食

出発前に、しれとこ村の朝食をいただきました。焼き魚やお浸し、山菜の小鉢などが並ぶ、体に優しい和食の朝ごはんで、この日の行動に向けてしっかりエネルギーを補給できました。

しれとこ村の朝食

朝はオシンコシンの滝へ

朝一番で向かったのはオシンコシンの滝。国道334号沿いにある、知床八景のひとつにも数えられる滝です。非常に大きく、間近で見るとかなりの迫力がありました。

オシンコシンの滝

滝の周りだけ気温が数度下がっているように感じるほどのひんやりとした空気で、夏の暑さを忘れて涼むことができました。

ウトロ漁協婦人部食堂で三色丼

お昼は、ウトロ漁港のすぐそばにある「ウトロ漁協婦人部食堂」へ。地元漁師の奥様たちが切り盛りする、地元では有名な食堂です。目の前にはウトロ漁港が広がり、潮の香りを感じながら食事ができるロケーションも魅力でした。

ウトロ漁協婦人部食堂の入り口

注文したのは三色丼。いくら、鮭、サーモンがのった一品です。サーモンは脂がしっかりのっていて、口の中でとろけるような美味しさ。いくらは一粒一粒がしっかりとした食感で、噛むとぷちっと味が弾ける感じがたまりませんでした。どちらも、関東の飲食店ではなかなか味わえないクラスの美味しさでした。

婦人部食堂の三色丼

知床五湖ガイドウォーク

午後は知床五湖へ。実は5月10日〜7月31日は「ヒグマ活動期」と呼ばれ、この時期はガイドの同行が必須(個人での立ち入りは不可)なのですが、私たちが訪れた8月頭は植生保護期にあたり、レクチャーを受ければガイドなしでも歩ける時期でした。とはいえ知床は初めてだったので、安心のためガイドさんに同行してもらうことにしました。

これが大正解で、自分たちだけではまず気づけないものをたくさん教えてもらいました。

  • ヒグマの爪痕
  • 木を転がしてアリを食べた跡
  • 睡蓮を食べているエゾシカの姿

睡蓮を食べるエゾシカ

知床五湖の湖畔風景

特に印象的だったのは睡蓮のエピソードです。ガイドさんによると、知床五湖に咲く睡蓮は、明治から大正にかけてこの地を観光地にしようと考えた人々の手によって湖に放たれたものなのだそう(※この逸話は今回ガイドさんから聞いたお話です)。今では知床五湖の風景の一部となっていますが、そんな人の手が入った歴史があるとは知りませんでした。

夜はウトロ東BBQで熊肉・鹿肉

夜はウトロ東でBBQを楽しみました。熊肉、鹿肉というジビエらしいメニューに、キリッとしたIPAビールを合わせて乾杯。熊肉はハート(心臓)の部位もいただきましたが、クセが少なくレバーとはまた違った独特の食感で、なかなか食べられない貴重な部位を味わえました。知床の自然を歩いた後だからこそ、余計に味わい深く感じられました。

この日のまとめ

時間帯 内容
朝 しれとこ村で朝食、オシンコシンの滝を見学
11:30頃〜 ウトロ漁協婦人部食堂で三色丼
午後 知床五湖ガイドウォーク
夜 ウトロ東でBBQ(熊肉・熊のハート・鹿肉・IPA)

3日目(8月6日)〜ホエールウォッチング中止、急遽ドライブ旅へ〜

3日目は、当初の予定が大きく変わる一日になりました。

ホエールウォッチング中止、レンタカーでのドライブへ

もともと羅臼でホエールウォッチングクルーズに参加する予定でしたが、強風と高波の影響で出航中止に。急遽予定を変更し、レンタカーで知床峠付近をドライブすることにしました。

車を運転するのは久しぶりで、ハンドルを握る前は少し緊張しましたが、走り出してしまえば体が運転の感覚を覚えていて、すぐに慣れることができました。

知床峠展望台

まず向かったのは知床峠展望台。標高738mの峠にある展望スポットで、天気が良ければ羅臼岳や国後島まで見渡せる、知床八景のひとつです。この日は羅臼岳の雄大な姿をしっかり眺めることができました。

峠周辺は、強風にさらされながら育つハイマツの樹海と針葉樹林が広がっていて、知床らしい厳しくも豊かな植生を感じられました。

知床峠展望台からの眺め

フレペの滝(乙女の涙)

次に向かったのはフレペの滝。知床自然センターの裏手から遊歩道を20分ほど歩いた先にあります。この滝へ向かう道のりが、まるで森の中を歩くトレッキングのようで、とても楽しい時間になりました。

フレペの滝への遊歩道

フレペの滝の案内看板

フレペの滝は、川ではなく知床連山からの地下水が断崖からしみ出して海へ流れ落ちるという珍しい滝で、その繊細な流れ方から「乙女の涙」とも呼ばれています。断崖の周りにはツバメが何羽も飛び交っていて、知床らしいスケールの大きな景色を堪能できました。

フレペの滝周辺の断崖と灯台

熊の湯で無料の露天風呂

続いて立ち寄ったのは「熊の湯」。地元の方々が管理する無料の露天風呂で、開放的な自然の中でゆったりと湯に浸かることができました。運転の疲れも吹き飛ぶ、贅沢なひとときでした。

熊の湯

クジラの見える丘公園

続いて立ち寄ったのは羅臼の「クジラの見える丘公園」。丘の上から海を一望できるスポットで、この日は残念ながらクジラには出会えませんでしたが、羅臼の海を眺めながらゆっくり過ごすことができました。ここでレンタカーを返却し、ドライブは終了です。

クジラの見える丘公園からの眺め

夕暮れ時には、羅臼の街並みと川、その奥にそびえる山々が美しいシルエットを描いていました。

羅臼の夕暮れ

夜は黒ハモ丼とサメガレイ、日本酒で乾杯

夜は黒ハモ丼とサメガレイをいただきながら、根室の地酒「北の勝 大海」で乾杯。

黒ハモ丼、サメガレイの煮付け、北の勝

ホエールウォッチングは中止になってしまいましたが、ハプニングで急遽レンタカーでのドライブに変更したこの日が、意外にもこの旅で一番思い出深い一日となりました。予定外の展開だったからこそ、知床峠やフレペの滝、熊の湯など、その場の判断で組み立てた行程が印象に強く残ったのだと思います。

この日のまとめ

内容
ホエールウォッチング中止(強風・高波)
レンタカーで知床峠展望台へ(羅臼岳・国後島)
フレペの滝(乙女の涙)を散策
熊の湯で無料露天風呂
クジラの見える丘公園
夜は黒ハモ丼・サメガレイ・日本酒

4日目(8月7日)〜釧網本線とノロッコ号、釧路湿原を眺めながらの帰路〜

最終日は、ウトロを離れて釧路空港へ向かう移動日。道東ならではの鉄道旅を満喫しました。

しれとこ摩周号で知床斜里駅へ

まずはウトロから知床斜里駅まで釧網本線で移動。平日の昼間にもかかわらず、しれとこ摩周号の車内はとても賑わっていました。夏の観光シーズンならではの活気を感じました。

塘路駅からノロッコ号で釧路湿原を抜ける

続いて乗り込んだのは、夏の風物詩「くしろ湿原ノロッコ号」。乗り換え駅の塘路駅は「湿原に出会える塘路駅」という看板が出迎えてくれる、小さくて素朴な木造の駅舎でした。

湿原に出会える塘路駅

塘路駅から釧路駅までを、窓が大きく開放的なオープンタイプの車両で楽しめる列車です。

車窓からはエゾシカやタンチョウの姿を眺めることができ、車内では車内販売のサイダー、クラフトビールで乾杯しながらのんびり過ごせました。釧路湿原に関する案内アナウンスも随所に入り、ただ移動するだけでなく、湿原についての理解も深まる、とても満足度の高い乗車体験になりました。

ノロッコ号の車窓から見た釧路川と湿原の緑

ノロッコ号

車内で購入したサイダーとクラフトビール、そしてノロッコ号名物のプリンはこちら。

サイダーとクラフトビール、ノロッコ号プリン

釧路空港でシメの一食

釧路空港に到着してからは、炙りサーモンといくらがたっぷりのった海鮮丼、そしてえびラーメンをいただきました。特にえびラーメンは妻が絶賛するほどの美味しさで、旅の最後にふさわしい一杯になりました。

炙りサーモンといくらの海鮮丼

釧路空港で食べたえびラーメン

この日のまとめ

内容
ウトロ→知床斜里駅(しれとこ摩周号)
塘路駅→釧路駅(くしろ湿原ノロッコ号、エゾシカ・タンチョウを車窓から)
釧路空港でいくらサーモン海鮮丼&えびラーメン

4日間を振り返って

全体を通して、仕事に忙殺されていた日々から強制的に頭を切り離し、知床の雄大な自然を満喫しつつ、美味しいご飯もたっぷり楽しめた、大満足の旅になりました。

一方で反省点もありました。ヒグマが怖くてレンタカーの運転を控えてしまったことや、各種予約が旅行の直前になってしまったことです。次回、道東を旅する機会があれば、この2点を意識してもっと余裕を持った計画にしたいと思います。

これで知床・釧路4日間の旅の記録は終わりです。読んでいただきありがとうございました。

また、このブログは、旅の道中で感じたことや出来事をその都度Claudeに伝えて記録し、最後にまとめてもらったものです。