自然言語処理〔改訂版〕 (放送大学教材)を読みました

自然言語処理〔改訂版〕 (放送大学教材)を読んだので、その感想をまとめます。

www.kinokuniya.co.jp

なぜ読んだか

自然言語処理を仕事で使うことが増えたのですが、知識がほぼなかったため基礎から学びたいと思っていました。

チームの自然言語に詳しい方から、何冊かおすすめの本を紹介してもらいその中で最も良さそうだと感じたため、読むことを決めました。

感想

自然言語処理という分野を広く簡単に学ぶのに最適な本だと感じました。 自然言語処理の発展の流れや、ターニングポイントとなる技術が簡潔な表現でまとまっていました。 更に昨今の機械学習の発展まで網羅しています。attention周りまで簡単に載っていますが、TransformerやBERTなどは載っていません。

また、学び始める前は、自然言語処理のタスクには文章分類、固有表現抽出、検索、機械翻訳ぐらいしかすぐには思いつきませんでしたが、 本書を読むことで、意味解析、構文解析、文脈解析など幅広いタスクが存在し、その基本となるところを学ぶことができました。

一方、各タスクの詳細や、アルゴリズムの深い理解については他の情報源を参照しながら学ぶ必要があると思います。 加えて、プログラムでの実装に関しても別途学ぶ必要があります。

言語処理学会第28回年次大会の参加、もし可能であれば投稿・発表も狙っているので、 学会にて本書で学んだ知識が活かせるといいなと思っています。

www.anlp.jp